スマホの動作が重い！反応が遅くなる理由と解消方法

スマホの動作が重くなる原因は、熱暴走やバッテリーの残量不足、電波の悪さなど、ひとつではありません。そのため、対処法も原因や理由をしっかりと理解する必要があります。

今回はスマホが重くなる理由を原因別に切り分けて、それぞれの対処方法を解説します。スマホをサクサクと動く状態に戻すため、すぐに試してみましょう。

スマホの動作が重くなる原因は、大きく以下の7つに分類できます。

• 熱暴走
• CPUの性能の限界
• RAM（メモリ）の不足
• ROM（ストレージ容量）の不足
• ウイルスに感染している
• データ通信の電波強度
• リチウムイオンバッテリーの劣化

それぞれについて、詳しい症状と原因を把握しましょう。

スマホが高温になると、内部のパーツが動作不良を起こすため、処理が遅くなります。スマホのパーツを高温から守るために、スマホが強制的にシャットダウンされることもあるので、まずはスマホを冷やしましょう。

また日頃から、高温になる場所に置かない、充電中に使わない、充電しているときに物を重ねないなどの対処が大切です。

※ スマホが熱くなった場合の対処法について、詳しくはこちら。

CPUはスマホの頭脳ともいえる部品で、スマホの性能を左右しています。スペックが高いCPUはデータの処理能力が高くなるので、スマホの動作は軽く速くなります。

反対に、スペックが低いCPUだと処理能力が低いので、スマホの動作が全般的に遅くなってしまいます。そのため、CPUの処理能力を多く必要とするゲームアプリは、動作が重くなります。

対処法としては、処理に高い能力を必要とするアプリやバックグラウンドアプリ（常駐アプリ）を使わないようにしたり、スマホのホーム画面にウィジェットをたくさん使用するのを避けると良いでしょう。

RAM（Random Access Memory）は、CPUがアプリの動作を処理したり、画面を表示したりするのに使う部品で、メモリと呼ばれています。RAMは机の広さに例えられることが多く、RAMが多いほど同時に多くの処理ができるようになります。

スマホで行いたい処理に対して、RAMが不足すると、動作が重くなります。バックグラウンドアプリ（常駐アプリ）や同時に起動しているアプリを減らすことで、動作が安定します。

ROM（Read Only Memory）は、スマホのデータを保存する部品で、ストレージと呼ばれています。ROMは書庫に例えられることが多く、ROMの残りが少なくなるとデータの出し入れが大変になるので、スマホの動作は重くなってしまいます。

使用していないアプリを消す、写真をクラウドに保存するなどの方法で、ストレージの空き容量を増やすことで解消することがあります。

SDカードが使えるスマホなら、SDカードに写真などを保存するように設定することで、ストレージの空き容量を多くできます。

ウイルスに感染すると、本来は不要な処理が増えてしまい、スマホの動作が重くなります。ウイルスはウイルスに感染しているWebサイトの閲覧や不審なファイルのダウンロードなどが原因で感染することがあります。

動作が重くなる心当たりがないのに、急に重くなってしまった場合は、ウイルスチェックを行いましょう。一度感染してしまうとウイルスの駆除は難しく、場合によっては一度、出荷状態までスマホを初期化する必要があります。

※ データのバックアップや移行については、機種変更時のバックアップや移行の手順をご参考ください。

Google PlayやApp Store以外からのアプリのダウンロードは避け、日頃からセキュリティソフトを導入するようにしましょう。

オンラインにあるサーバからデータを受信して表示するアプリは、電波状況が悪いと、急に動作が遅くなることがあります。

その場合、Wi-Fiに接続したり、電波の良い場所へ移動したりすれば解消することがあります。また、アプリ側のトラブルの可能性もあるので、障害やメンテナンスの情報もあわせて確認しておきましょう。

バッテリーが劣化すると、スマホに十分な電力が供給できなくなり、スマホの動作が不安定になり重くなります。

バッテリーには寿命があるため、状態を改善するにはバッテリー交換をする必要があります。バッテリー寿命が近いことを示す症状が出ているか確認し、交換を検討してください。

また、古いスマホはパーツの経年劣化もあるので、買い替えたほうが良いでしょう。

※ バッテリーの寿命や交換について、詳しくはこちら。

「スマホの動作が重い…」と感じたら、以下の5つの対処法を試してみてください。

1）バックグラウンドアプリ（常駐アプリ）を停止する
アプリの画面を開いていなくても、動作しているアプリは多数あります。

・iPhone
「設定＞一般＞Appのバックグラウンド更新」の順にタップし、「Appのバックグラウンド更新」をオフにします。

・Android
Androidのスマホは機種によって多少メニュー名や種類が異なります。必ず自分の利用しているスマホのマニュアルを確認してください。

たとえば、AQUOS sense4 plusでは「設定＞アプリと通知＞アプリをすべて表示」でアプリの一覧が表示されるので、ひとつずつのアプリを開き、「モバイルデータとWi-Fi」画面で「バックグラウンドデータ」をオフにします。

また、ライブ壁紙やウィジェットなどもスマホの負荷が大きいので止めましょう。

2）アプリのキャッシュをクリアする
アプリのキャッシュを消すことで、アプリの動作が速くなることがあります。

・iPhone
iPhoneはストレージなどが不足した場合は、自動的にキャッシュを削除する機能があります。手動でiPhoneのキャッシュを削除するには、以下のページを参照してください。

※ iPhoneのストレージ容量が足りない！空き容量不足になった時の対処法

・Android
Androidのスマホは機種によって多少メニュー名や種類が異なります。必ず自分の利用しているスマホのマニュアルを確認してください。

たとえば、AQUOS sense4 plusでは「設定＞アプリと通知＞アプリをすべて表示」でアプリの一覧が表示されるので、ひとつずつのアプリを開き、「ストレージとキャッシュ」画面で「キャッシュを削除」をタップします。

3）ストレージ容量に空きを作る
使用していないアプリを削除したり、写真をクラウドストレージに保存したりして、スマホのストレージ容量に空きを作ると、動作が軽くなることがあります。

4）電波が入りやすい場所へ移動する
電波が入りにくい場所では、一部のアプリで上手くデータ通信ができずに動作が重くなります。電波が入りやすい場所へ移動し、もう一度操作してください。

5）OSやアプリをアップデートする
上記の4つの方法を試してもスマホの動作が重い場合は、スマホの再起動をしてください。長期間再起動せずに使用していると、さまざまなキャッシュが溜まっています。

それでも購入時よりも動作が重いと感じるようであれば、一度、出荷状態に初期化することで、状態が改善することがあります。

スマホを初期化する前に、必ずデータのバックアップをしておきましょう。バックアップをすることで、初期化したあと、スムーズにスマホを元の状態に戻せます。

もし症状が改善せずにスマホを買い替えることになった場合でも、データのバックアップは必要になるので、事前に準備をしておくと良いでしょう。

※ データのバックアップや移行について、詳しくはこちら。

スマホの動作が重い場合は、原因に合った対処をすることで解決するケースがあります。

しかし、スマホが古い場合や、CPUの処理能力が必要になるアプリを利用したい場合など、今のスマホでは解決が難しいケースでは、買い替えも必要になってくるでしょう。

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