MVNOってなに?用語の意味を理解して、スマホを賢く使おう!

MVNOってなに?用語の意味を理解して、スマホを賢く使おう!
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2023.01.16

格安SIMについて検索を行うと「MVNO」という単語が表示されることがあります。MVNOとは「Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)」の略称であり、通称で「格安スマホ・SIM」とも呼ばれています。

MVNOは、携帯電話会社のネットワークを借りて運営費を削減することで、安価な携帯電話料金を提供しています。反面、コストダウンのために店舗が少ないことで不便を感じたり、データ通信が不安定になったりと、利用上のデメリットも存在します。

「MVNOとはどういう意味なの?」「一般的な携帯電話会社との違いは?デメリットはないの?」など、疑問をもつ人も多くいるでしょう。

そこで今回は、MVNOの概要やメリット・デメリットを解説します。

目次

MVNO(仮想移動体通信事業者)とは?格安スマホと関係するの?

MVNOとは、格安SIMを提供している事業者のことです。MNO(移動体通信事業者)と呼ばれる大手携帯電話会社が保有する基地局の帯域(一定時間に利用できるデータ容量)を借りて、通話・インターネットを提供します。

帯域についての詳細はこちらをご参照ください。

スマホに利用する電波は、実は無限ではありません。さまざまな理由から利用できる上限があり、国民全体の共有資源となっています。

総務省のガイドライン(※)にも「回線設備の提供依頼を受けた際、MNOはそれに応じる義務がある」と書かれています。MNOから携帯電話回線を借りたMVNOは、MNOへ接続料金を支払います。

この義務によって一部企業による電波の独占を回避し、携帯電話市場での競争原理を促すことで、スマホを適正価格で利用できる仕組みが作られています。

※ 参考:総務省|MVNOに係る電気通信事業法及び電波法の適用関係に関するガイドライン

いまや多くの企業がMVNO市場に参入しており、各社が多様な料金プランやキャンペーンを展開しています。

MVNOをリーズナブルに利用できる理由は?

MVNOは、全体的に経営コストを削減しているため、MNOよりも安価にサービスを提供できます。

MNOから帯域を借りることで基地局を維持するための設備費用を削減し、店舗の数を減らすことで人件費を押さえ、さらに提供するサービスを限定することで、リーズナブルな料金プランの設定が可能になっています。

格安SIMと格安スマホの定義は?

MVNOにまつわる用語として格安SIMと格安スマホがあります。「格安SIMと格安スマホって何が違うの?」と疑問を持つ人も多いでしょう。

両者の単語の正確な意味は少し異なり、MVNOが提供するSIMカードを挿入した本体を、格安スマホと呼びます。

  • 格安SIM:MVNOが提供するSIMカード
  • 格安スマホ:MVNOが提供するSIMカードを挿入した本体

店舗が少ない為、Webサイトで契約手続きをするケースが多くなるMVNOでは、契約後にSIMカードが送付されます。SIMカードを利用するスマホに挿入し、所定の開通手続きを行うことによって電話やインターネットが使えるようになる仕組みです。

店舗に足を運ばずに済む手軽さはありますが、すべての初期設定を自分で行う必要があります。

格安スマホについての詳細はこちらをご参照ください。

MVNOを契約する際に気をつけたい4つのポイント

安価な料金プランが特徴のMVNOですが、利用にあたって注意しておきたい点があります。

節約を優先した結果、日常的なデータ通信に制限が出て、インターネットの利用が不自由になってしまうケースです。

たとえば毎月のデータ容量が3GBの料金プランを契約した場合、データ通信でできることはかなり限られてしまいます。

1カ月間でできることはSNSで連絡を取ったり、ニュースアプリをたまに閲覧したりする程度になるため、動画を頻繁に再生する場合は、データ容量がすぐに足りなくなってしまうでしょう。

契約後に「期待していたものと違った…」とならないためにも、自分が使うデータ容量や、MVNOのデメリットをしっかりと確認しておきましょう。

スマホのデータ料金を選ぶ時に知っておきたいデータ容量の目安

1)店舗が少ないため対面サポートを受けにくい

MVNOの多くはWebサイトでの手続きが中心で、店舗は限られています。そのため、対面サポートを求める人には不便でしょう。

時間と場所を選ばないのがオンライン手続きのメリットではありますが、店舗が少ないと万一のトラブルが発生したときには解決するのに時間がかかる場合があります。

たとえば、画面が割れて操作できなくなってしまうと、故障の対処方法を検索できなくなります。新しいスマホを用意したり、パソコンを使ったりして対処方法を探すことになるため、手間がかかります。

また、対面サポートがあれば、修理対応や操作方法の不明点などすぐに解決できる問題も、店舗が少ないMVNOでは時間がかかることがあります。

サポートは基本的にオンラインになるため、細かなニュアンスが伝わりにくかったり、窓口につながりにくかったりします。

2)5G非対応のMVNO事業者が多い

2022年12月現在、MVNOの多くが5G非対応もしくは、対応しているがオプション料金がかかる場合がありますので、適宜最新の情報をご確認ください。

今後5Gに対応するMVNOが増えていく可能性がありますが、現時点では完全に対応しているMVNOは少ないです。

新しく発売されるスマホには、5G対応製品が増加しつつあることも考慮すると、MVNOの大きなデメリットのひとつといえます。

3)動画・ゲームアプリなどを頻繁に使用する人は向かないケースも

MVNOと、たくさんのデータ容量を必要とする動画再生やオンラインゲームとの相性は、必ずしも良いとはいえません。

一般的にMVNOは、データ容量が1〜6GB前後の料金プランがコスト面でのメリットが高いと言われています。

そのため、コストパフォーマンスを優先した料金プランを選んだ場合、データ通信が多い利用の仕方をすると、あっという間にデータ容量が不足してしまいます。

もしMVNOで動画やゲームを楽しみたい場合、データ容量が大きい高額な料金プランを契約する必要があります。

一部のMVNOには大量のデータ通信に対応した料金プランがありますが、データ容量が大きくなるに従って割高になってしまうため、安価が魅力なMVNOを選択するメリットが失われてしまうでしょう。

4)通信速度が遅い、もしくはつながりづらいシーンがある

MVNOには、時間や場所によってデータ通信が不安定になるときがあります。たとえば、一度に多くの人がスマホを利用するお昼休みや、電波が届きづらい地下街などです。

データ通信が不安定になる理由として挙げられるのは、MVNOがMNOから帯域をレンタルしている仕組みです。

帯域とは「一度に流せるデータ容量」を表し、MVNOとMNOの間で帯域の量について取り決めを行うのが通常です。

契約で決められた帯域に利用が集中すると、道が渋滞するように、データも滞ります。多くの人が同じタイミングでインターネットへアクセスすると、「通信速度が遅くなった」と感じることになるわけです。

携帯電話料金は安くなりますが、代わりにデータ通信の品質も低下してしまうのが、MVNOの大きなデメリットといえるでしょう。

プラン料金を抑えて安価に利用したいのであれば、大手携帯電話会社がサービスを提供しているahamoやpovo2.0、LINEMOなどのオンラインブランドや、UQ mobile、Y!mobileのようなサブブランド、大手携帯電話会社と同様のMNOでありプラン料金が安価な楽天モバイルがおすすめです。

オンラインブランド・サブブランドはデータ通信や通話の品質はMNOと同等ですが、ユーザーサポートを始めとするサービスを必要最低限とすることで、プラン料金を安価にして提供しています。

さらに、オンラインブランドはMNOの通常の料金プランと比較すると、各種手続きがオンラインに限られてしまったり、店舗でのサポートが十分に受けられなかったりと、デメリットもあります。

格安スマホやサブブランドの比較はこちらをご参照ください。

楽天モバイルは、大手携帯電話会社と同様のMNOであることに加えて、データを使った分だけ支払うワンプランとなっており、プラン料金が比較的安価です。

また、店舗でのサポートも受けられるため、オンラインブランドのように各種手続きがオンラインに限られることもありません。

楽天モバイルはリーズナブルな価格でデータ高速無制限で使える

楽天モバイルの料金プランでは、データ利用量に合わせて料金が自動的に変わるため、たくさん使う人にもあまり使わない人にもおすすめの料金プランです。

家族割引適用※で、3GBまでは880円/月(税込968円)、20GB超過後はどれだけ使っても2,880円/月(税込3,168円)とデータ使い放題なので、データ容量を心配せず快適な通信をご体験いただけます。
プログラム適用条件あり。詳細はこちらをご確認ください。

ぜひ楽天モバイルをご検討ください。

  • 家族割適用で、0GB〜3GBまで880円/月(税込968円)
  • 家族割適用で、3GB超過後〜20GBまで1,880円/月(税込2,068円)
  • 家族割適用で、20GB超過後〜どれだけ使ってもデータ高速無制限2,880円/月(税込3,168円) ※1
  • Rakuten Linkアプリ利用で国内通話かけ放題※2
  • iPhone(iOS 14.4以降対象)をご利用の場合は条件をご確認ください。※3

※ 製品代、オプション料、通話料等は別費用。
※1 公平なサービス提供または環境により速度低下する場合あり
※2 アプリ未使用時30秒20円(税込22円)。一部対象外番号あり。データタイプのお申し込みでは、データ通信のみの利用となり通話・Rakuten Linkアプリはご利用いただけません。
※3 iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone SE(第1世代)をiOS 14.4/14.4.1/14.4.2のバージョンでご利用になる場合、110/118/119への緊急通話で高精度な位置情報測位の正確性が低下します。iOS 14.5にアップデートすることで高精度な位置情報測位に対応いたします。楽天モバイルのご利用にあたり、iOS 14.4以降ならびにキャリア設定の最新バージョンへのアップデートをお願いいたします。
※ 掲載内容はプラン名・サービス内容の変更によって、一部内容を修正する可能性がございます。

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