iPhoneのバックアップ方法(iCloud、iTunes経由など)をご紹介

iPhoneのバックアップ方法(iCloud、iTunes経由など)をご紹介
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2021.05.19

iPhoneを使っているけれど、バックアップ方法がよくわからないという方や、作成したバックアップをどう使えばいいのか知らないという方は多いのではないでしょうか。

iPhoneのバックアップは、機種変更時や万一の故障の際に、新しいiPhoneにデータを移行して、すぐに元の環境に戻すことができる便利な機能です。今回はバックアップについて、設定の手順から注意点までくわしく解説していきます。

目次

iPhoneのバックアップは何のために必要なのか?

iPhoneのバックアップは、端末内のデータを保存して万一の故障や紛失に備えたり、スムーズに新しいiPhoneに移行したりするために必要な機能です。

たとえば機種変更をする際に最新のバックアップを取っておくことで、新しいiPhoneでiCloudに同期するだけで簡単にデータが移行できます。

2種類のバックアップ方法の手順

具体的なバックアップ方法の前に、まずはiCloudとiTunesの2種類のバックアップ方法について、どのような違いがあるのかを見ていきましょう。

方法

iCloud

パソコン+iTunes

頻度

条件が揃えば適宜

手動で保存

費用

有料プランが必要な場合も

無料

手間

自動なので楽

毎回手動で面倒

バックアップできるデータ

保存できないものもある

ほぼ完全にコピーできる

また、バックアップで保存できるデータには、以下のような違いがあります。

保存できるもの

iCloud

パソコン
+iTunes

App データ

Apple Watch のバックアップ

デバイスの設定

ホーム画面と App の配置

iMessage、テキスト (SMS)、MMS メッセージ

iPhone、iPad、iPod touch 上の写真とビデオ

Apple サービスからの購入履歴

着信音

Visual Voicemail のパスワード

アクティビティ

×

○※

ヘルスケアデータ

×

○※

キーチェーンのデータ

×

○※

保存したパスワード

×

○※

Wi-Fi 設定

×

○※

通話履歴

×

○※

Web サイトの履歴

×

○※

※バックアップを暗号化している場合のみ

なお、どちらのバックアップ方法をとっても、以下のデータは保存できないので注意しましょう。

  • iTunes Store および App Store から入手したコンテンツ、または Apple Books に直接ダウンロードした PDF
  • Finder や iTunes から同期したコンテンツ
    (読み込んだ MP3 や CD、ビデオ、ブック、写真等)
  • iCloud にすでに保存されているデータ
    (iCloud 写真、iMessage、テキスト (SMS) およびマルチメディア (MMS) メッセージ等)
  • Face ID や Touch ID の設定
  • Apple Pay の情報と設定内容
  • iCloud メールのデータ

iCloudでバックアップする場合の手順

iCloudでバックアップを作成するには、まず「設定>ユーザー名>iCloud>iCloudバックアップ」の順にiPhoneをタップし、iCloudバックアップの設定画面を開きます。

iCloudバックアップのスライドがオフになっている場合は、右へスライドさせてオンにします。Wi-Fiに接続し、充電中または電源が接続されているのを確認したら、画面の「今すぐバックアップを作成」をタップすると、バックアップの作成が始まります。

以降は以下の4つの条件が揃っている場合に、自動的にiCloudにバックアップが作成されます。

  • iPhoneが充電中もしくは電源に接続している
  • iPhoneがロック中である
  • Wi-Fiに接続している
  • iCloudに充分な空き容量がある

iCloudでバックアップをする場合の注意点として、写真や動画のファイルが多いと、iCloudの容量が不足することがあります。

通常、iCloudにログインすると5GBの無料ストレージが使用できますが、5GBでは足りない場合は、使用しているiPhoneのストレージを確認して適切な容量を契約しましょう。

iCloudストレージのアップグレードは、50GBで130円/月(税込)、200GBで400円/月(税込)、2TBで1300円/月(税込)になります。200GB以上はファミリーが設定されているほかのApple IDと共有できます。

※2021年1月末時点の情報です。現在の正確な月額料金は、iPhoneまたはAppleの公式サイトでご確認ください。

iCloudは必要量に合わせてストレージ量をアップグレード、ダウングレードできます。データ移行時のみ、大きいストレージ量を契約する方法もあります。詳しくは公式サイトでご確認ください。

iTunesを使ってバックアップする場合の手順

iPhoneとパソコンをライトニングケーブルで接続し、iTunesと同期してバックアップを取る方法です。

  • Windows10の場合
    Windowsストアを開き、iTunesを検索してインストールします。
  • Macの場合
    macOS Catalina 10.15を搭載している場合はFinderを開きます。macOS Catalina 10.14以前の場合はiTunesを開きます。

以降の作業は、どちらのOSでも同じです。デバイスを開き、バックアップから「このコンピュータ」を選択し、「ローカルバックアップを暗号化」にチェックを入れ、パスワードを入力します。

続いて、「今すぐバックアップ」をクリックするとパソコン上にiPhoneのバックアップが作成されます。

最新のバックアップがいつ作成されたのか表示されるので、バックアップの目安にしましょう。

バックアップ後のデータ復元方法について

既存のiPhoneから新しいiPhoneにデータを復元する手順は、バックアップの方法によって異なります。

  • iCloudのバックアップ

バックアップをしているiCloudと同じApple IDで新しいiPhoneにサインインする必要があります。

次に、復元するバックアップが最新のものであることを確認するため、「設定>ユーザー名>iCloud>ストレージを管理>バックアップ」の順にiPhoneをタップして、バックアップの一覧からデバイスをタップし、最新のバックアップの日時とファイルサイズを確認します。

復元したいバックアップがあることを確認したら、「設定>Appとデータ>iCloudバックアップから復元」をタップして、Apple IDでサインインします。

最後に「バックアップを選択」を選び、iCloudで復元したいバックアップをリストから選択してください。

  • iTunesのバックアップ

バックアップファイルが入っているパソコンにiPhoneをライトニングケーブルで接続する必要があります。

iTunesのデバイスを選択し、「バックアップ」の「バックアップを復元」をクリックします。

バックアップファイルを選択し、バックアップ時に設定したパスワードを入力すると、接続しているデバイスから復元が始まります。

iPhoneのバックアップの注意点

iCloudバックアップはあらかじめ設定をしておかないと使用できません。設定はいつでもできますが、初期設定時にまとめてiCloudバックアップの設定をしておくと良いでしょう。

また、iPhoneのバックアップには、以下の2つの注意点があります。

  • アプリや電子マネーは個別に引き継ぎが必要
  • バックアップ方法によっては頻度や手間、費用が異なる

それぞれくわしく見ていきましょう。

アプリや電子マネーの引き継ぎ用データのバックアップは個別にする必要がある

ゲームアプリ、電子マネー、SNSアプリはiCloudのバックアップでは保存できないデータがあるため、データ移行時には別途バックアップを取る必要があります。

ゲームアプリは、各アプリの移行手続きに沿って引き継ぎコードを発行したり、SNS連携機能を使用したりして各アプリのクラウドサーバにデータを保存してください。

Suicaなどの電子マネーをApple Payに登録している場合は、所定の移行手順に沿ってデータをサーバに保管する必要があります。利用している電子マネーの手順に従って、現在のデータを保存してください。

SNSアプリはそれぞれ移行方法が異なります。XやFacebookの場合、データがサーバに保存されているので、特にバックアップは必要ありません。LINEなどのトーク内容が端末に保存されているアプリは、所定の手順でデータを保存しないとトーク履歴などが消えてしまう可能性があります。

詳しいアプリの引き継ぎ方法については、こちらをご参照ください。

バックアップ方法によって手間とバックアップの頻度、費用も変わる

iCloudを利用して自動バックアップを設定しておけば、Wi-Fiに接続している間に適宜データがバックアップされるため、初期設定以降は手間がかかりません。

しかし、iCloudバックアップはストレージ容量を利用するため、iCloudの残り容量が少ないと、バックアップに失敗してしまうこともあります。

そのような場合には、iCloudの空き容量を増やすためにフォトストリームを整理したり、有料のストレージプランにアップグレードしたりする必要があります。

バックアップは普段からこまめに取っておこう

普段からiCloudバックアップの機能を利用して自動的にバックアップしておけば、故障や紛失でiPhoneが使えなくなった場合でも、新しいiPhoneに簡単に復元できます。

iPhoneを購入したら、最初のアクティベーションの際に必ずiCloudバックアップを設定しておきましょう。

iPhoneのバックアップについては、楽天モバイルの以下のサポートページでも解説しているのでご参照ください。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/guide/data-migration/

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※ 掲載内容はプラン名・サービス内容の変更によって、一部内容を修正する可能性がございます。

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