SIMフリーとは?メリットやデメリットなどを詳しく解説

「SIMフリー」や「SIMロック」という言葉を耳にする機会が増えましたが、「SIMフリーってなに?」「SIMロックってどんな状態?」「SIMがそもそもよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
SIMとは電話番号を特定するための、固有のIDが記録されたICカードのことで、SIMカードとも呼ばれます。
携帯電話会社を通して購入したスマホにはほかの携帯電話会社のSIMカードが使えないようスマホに制限がかけられていることがあります。この制限を「SIMロック」と呼び、スマホにSIMロックがかかっていない状態を「SIMフリー」と呼びます。
このSIMフリーのスマホがあれば、スマホを買い替えることなくSIMカードを入れ替えることで携帯電話会社の乗り換えなどが可能です。
この記事では、SIMフリーに関する基礎知識や利用するメリット・デメリット、SIMフリーのスマホの入手方法などについて解説していきます。
SIMフリーとはどんな状態?SIMロックとあわせて解説

スマホは、携帯電話会社から提供されたSIMカードを挿入し、設定することで、携帯電話会社の回線を利用できるようになります。
このとき、SIMがスマホを購入した携帯電話会社での利用に限定され、制限がかかっている状態を「SIMロック」。制限がかかっていない、またはSIMロックが解除された状態を「SIMフリー」と呼びます。
SIMロックとSIMフリーとは一体どのような状態なのか、それぞれについて具体的に見ていきましょう。
SIMロックとは?
SIMロックとは、携帯電話会社が自社のSIMカードだけ利用できるように制限(ロック)をかけて、他社のSIMカードを使えないようにすることです。
eSIM(スマホに内蔵された本体一体型SIM)もSIMロックがかかっているため、契約・購入した携帯電話会社とは異なる回線のeSIMを検討する場合、SIMロック解除が必要になります。
→SIMロック解除についての詳しい内容はこちら

SIMフリーとは?
SIMフリーとは、スマホにSIMロックがかかっていない(解除された)状態のことです。
SIMフリーのスマホを使えば、契約している携帯電話会社だけでなく、ほかの携帯電話会社のSIMカードも利用することができます。

SIMロック解除は2015年に義務化
2015年に総務省の要請により、SIMロック解除の義務化がスタートしています。(※)
以前は「端末購入日から180日間はSIMロック解除ができない」など携帯電話会社側のルールがありましたが、今では「クレジットカード払いならすぐSIMロック解除が可能」「端末購入日から100日経過したスマホはSIMロック解除が可能」など、各携帯電話会社でのルールが大幅に緩和されています。
以前に比べるとSIMロック解除のハードルが下がり、SIMフリー化することが気軽にできるようになりました。
SIMフリーのスマホを利用する3つのメリット
SIMフリーのスマホには、以下の3つのメリットがあります。
- スマホと携帯電話会社の組み合わせを選択できる
- SIMカードを入れ替えれば海外でも利用できる
- 旧モデルのスマホであれば安価で入手しやすい
具体的にどのようなメリットがあるのか、ひとつずつ見ていきましょう。
スマホと携帯電話会社の組み合わせを選択できる
SIMフリーのスマホは、購入・契約した携帯電話会社の料金プランだけでなく、他社の携帯電話会社の料金プランも契約できるので、幅広い選択肢から自分に合ったサービスの選択が可能です。
また、携帯電話会社ごとにスマホを買い替える必要がありません。他社へ乗り換えをしても同じスマホを利用できます。
ビジネスとプライベートを使い分ける
SIMフリーのスマホには、デュアルSIMという1台のスマホに2枚のSIMを挿入して利用できるものがあります。
デュアルSIMのスマホであれば、1台のスマホで2つの電話番号、たとえば仕事とプライベートに使い分けるといった使い方も可能です。また、1枚目のSIMカードに音声通話専用の料金プラン、2枚目のSIMカードにデータ通信専用の料金プランというように2つの契約に分けて利用することで、元々の月額利用料よりも安くなることがあります。
子どものはじめてのスマホに利用する
SIMフリーのスマホと、子ども向けの料金プランがある携帯電話会社のSIMカードを組み合わせたり、SNSなどの利用は通信料金が無料になるデータプランを組み合わせたりすることで、子どもに持たせる最初のスマホを家庭の教育方針に合わせて選ぶことができます。
SIMカードの入れ替えをすれば海外でも利用できる
SIMフリーのスマホであれば、渡航先で利用できるSIMカードに入れ替えるだけで、海外でも通信・通話が可能になります。海外で利用できるSIMは、SIMカードをレンタルするタイプやプリペイド式(前払い、使い切り)のタイプなどがあります。
海外で利用できるSIMカードは、Webサイトから申し込み、出発前に自宅に取り寄せるか、空港のサービスカウンターなどで受け取ることができます。また、家電量販店、空港(国内・現地)などでも申し込みが可能です。契約前に、渡航先で利用できるSIMカードなのかを確認するのはもちろん、お手持ちのSIMフリーのスマホが海外での周波数帯(バンド)に対応しているかをWebサイトやパンフレットなどでよく確認してください。
→スマホが携帯電話会社の提供する回線に対応していない場合はこちらをご確認ください。
旧モデルのスマホであれば安く手に入ることも
旧モデルであれば、新品のSIMフリーのスマホが3,000円台で販売されていることもあるので、安価で手に入れることができます。「最新モデルでなくてもいいから、安価なSIMフリーのスマホが欲しい」という方は、旧モデルを検討してみてもいいかもしれません。
また、友人や家族から譲り受けたスマホがSIMフリーのスマホであれば、対応するSIMカードを挿入することで利用できるようになります。SIMロックが解除されているかどうかは、携帯電話会社のショップ(店頭)、Webサイトで確認することができます。
SIMフリーのスマホを利用する際のデメリット
自由に携帯電話会社や料金プランを選ぶことができて、スマホを変えずSIMカードを入れ替えるだけで海外でも使えるなど、便利なSIMフリーのスマホ。しかし、SIMフリーのスマホにも以下のようなデメリットがあります。
- スマホによっては携帯電話会社が提供する回線に対応していない場合もある
- 携帯電話会社独自のサービス(メールアドレスなど)が使えなくなる
それぞれについて、どのような注意点があるか詳しく解説していきます。
スマホによっては携帯電話会社が提供する回線に対応していない場合もある
スマホによっては、携帯電話会社が提供する回線に対応していない場合があります。対応している周波数帯(バンド)があらかじめ決まっているため、お手持ちのスマホが、乗り換え先の携帯電話会社の周波数帯に対応しているとは限りません。スマホの対応周波数帯と、乗り換え先の携帯電話会社の周波数帯が一致しているかは事前に確認をしておく必要があります。
NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4G LTE回線の周波数帯

※パートナー回線
詳細については総務省の「各携帯電話事業者の通信方式と周波数帯について」を確認してください。
もしお手持ちのスマホが契約した携帯電会社が提供する回線の周波数帯に対応していない場合、スムーズに通話できない可能性があり、場所によって電波が繋がらなくなるなどの不便が生じる可能性があります。
こうした不便を避けるためにも、お手持ちのスマホが、契約を検討している携帯電話会社の動作保証端末であるかは事前に確認をしておきましょう。
動作保証端末については、各携帯電話会社のWebサイトなどから確認できます。
→楽天モバイルの動作確認済みスマホについては、こちらのページからご確認ください。
携帯電話会社独自のサービス(メールアドレス)が使えなくなる
SIMロックを解除してSIMフリーのスマホにすると、携帯電話会社独自のメールアドレス(キャリアメール)や会員限定サービス(独自の決済サービスのポイント付与などの特典)が利用できなくなる場合があります。SIMロック解除によって利用できなくなるサービスなどは携帯電話会社によって異なるため、事前にSIMロック解除をおこなう際に必ず確認しておきましょう。
SIMフリーのスマホを入手する方法

SIMフリーのスマホを入手するには、2通りの方法があります。
ひとつはSIMロックがかかっていないスマホの購入。もうひとつは所有しているスマホのSIMロックを解除してSIMフリーのスマホにする方法です。
それではSIMフリーのスマホを入手する2つの方法について詳しく見ていきましょう。

SIMフリーのスマホを購入する
SIMフリーのスマホは携帯電話会社のショップ(店頭)やWebサイト、家電量販店やECサイト(※)でも購入することができます。
※一部の携帯電話会社で購入した端末はSIMロックの解除が必要です。
SIMロックを解除してSIMフリーのスマホにする
携帯電話会社で購入したスマホをSIMフリーのスマホにするには、購入した携帯電話会社のWebサイトや電話、ショップ(店頭)でのSIMロック解除の手続きが必要です。WebサイトからSIMロック解除の手続きをおこなうと無料で解除できます。
→SIMロック解除についての詳しい内容はこちら
SIMフリーのスマホでSIMカードを使うための手順

SIMフリーのスマホを利用するには、別途携帯電話会社と契約してSIMカードを用意する必要があります。
ここでは、SIMフリーのスマホで利用するSIMカード契約までの流れを、楽天モバイルを例としてご紹介します。
(1)SIMフリーのスマホが楽天モバイルで使えるか確認する
自分のSIMフリーのスマホが契約しようとしている携帯電話会社で使えるかを確認しましょう。
楽天モバイルの場合、Webサイトで自分のスマホが楽天モバイル回線に対応しているかを確認できます。eSIM対応の有無についても確認できますので、お手持ちのスマホが楽天モバイル回線の利用ができる場合は、申し込みから利用開始までWebサイトでSIMの設定まで完結できるeSIMの利用をおすすめします。

※2020年10月12日時点での情報です。変更される場合がありますので、最新の情報をご確認ください。
自分のスマホが見つかったら、端末名をクリックしてください。すると、「対応サービス」や「SIMタイプ」などが記載された表が展開されます。

※2020年10月12日時点での情報です。変更される場合がありますので、最新の情報をご確認ください。
楽天回線対応端末以外は、当社の動作保証対象外となります。また、ご利用いただける機能であっても、OSやソフトウェアの更新等により、機能のご利用が制限される場合があります。ご利用はお客様ご自身の判断でお願いします。
→楽天モバイルの動作確認済みスマホについては、こちらのページからご確認ください。
(2)SIMカードを契約する
SIMフリーのスマホの準備ができたら、続いてSIMカードの契約をします。SIMカードは携帯電話会社のショップ(店頭)やWebサイト、家電量販店やコンビニで契約・購入することができます。
楽天モバイルでは、楽天モバイルショップ(店頭)やWebサイト、家電量販店でSIMカードの契約ができます。Webサイトなら自宅でも申し込みができるので、「忙しくてモバイルショップ(店頭)まで行く時間がない」という方にもおすすめです。
※楽天モバイルのeSIMは、楽天モバイルショップ(店頭)やWebサイト、家電量販店で契約が可能です。
(3)SIMカードが届いたら、入れ替えをして利用を開始
SIMカードが届いたら、スマホからSIMカードトレイを引き出し、SIMカードを挿入して、画面の指示に従って設定をしましょう。
eSIMの場合はスマホによって設定方法が異なります。詳細はこちらからご確認してください。
→SIMカードを入れ替える方法についての詳しい内容はこちら
SIMフリーのスマホで快適なスマホライフを過ごそう
SIMフリーのスマホであれば、携帯電話会社や携帯電話料金プランを自由に選ぶことができます。幅広い選択肢のなかから自分に合ったサービスが探せて、無駄のない料金プラン選びができるのがSIMフリーのスマホの一番の魅力といえるでしょう。
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT V」とSIMフリーのスマホで、通話も通信もストレスなく使えます。「月々の料金が安くて、通話も通信もストレスなく使える使い勝手がいい携帯電話会社を探している」という方は、ぜひ楽天モバイルをご検討ください。
※当ページの内容は2020年10月12日時点の情報です。掲載されている情報は予告なく変更となる場合がございます。
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